ストウブで揚げものをする時に蓋するとカラッと揚がる、と聞いたことありますか?ちょっと危ない感じがして、蓋するのは怖くないですか?
水滴が落ちて爆発しちゃうのでは?とか思ったり。
この、ストウブで揚げ物をする時に蓋をしても大丈夫なのか問題を解決するために、ストウブのメーカーと消防のプロに確認をしてみました。
ストウブで美味しく揚げ物をしたい方は、こちらの記事をチェックして下さいね。
ストウブで揚げ物、蓋すると危ない?
Staubのストウブのお鍋といえば、調理方法が万能で、どんな食材でも魔法のように美味しくしてくれるお鍋としてよく知られていますよね。
揚げものにも、もちろん対応しています。
気になるが、この揚げものをする時の蓋問題。
「蓋をするとカラッと揚がって美味しい!」という声をネット上でよく目にします。
でも同時に、蓋をしている最中に蓋の水滴が油のなかに落ちて「バンッ」と小爆発を起こして怖かった!という声もけっこう見かけます。
あんなに重たい蓋をすると、密閉するようで何だか危ないような気がしてコワい‥という声も。
私も同じく怖いと感じていて、今のところ蓋なしでしか揚げ物をしたことはありません。
揚げ物で蓋をしていいかプロに聞こう
結局、蓋はしても大丈夫なのか、やっぱり危険なのか考えたところで、素人の私には分かりません。
そこで、まずは火の扱いのプロである消防局に、この質問を電話で問い合わせてみましたので、頂いた回答をこちらでシェアします。
では、会話の流れをそのまま載せますね。
プルルル‥
消防士さん:はい◯◯消防局です!
私:あのー、すみません。火の扱いについて教えて頂きたいことがあるんですが
消防士さん:はい。何でしょう?
私:えっと、揚げものをする時には鍋に蓋をしても大丈夫なんでしょうか‥?
消防士さん:揚げもの?普通の鍋で?
私:はい。あの、普通の鍋みたいなのではなくて、もっと厚みがあって密閉状態、ではないけどそんな感じに近いやつで‥(説明下手!)
消防士さん:要は、蓋をすると高温になるからそれで揚げたいってことでしょ?蓋してもいいですよ。僕らも家で揚げものする時に蓋をして2〜3分おくことはありますよ。
でも、絶対にその場を離れないこと!
私:あ、そうなんですか‥。(ストウブのイメージ伝わっているのか?)
消防士さん:鍋の中に火が入るとかいう状況ではないんでしょ?
私:あ、はいそうです。
消防士さん:圧力鍋とかは別ですけど、違うんでしょ?
私:あの、その、圧力鍋ではないんですけど、蓋だけで1kgくらいあるような重たさで、密閉みたいになるんですよ。(やっぱり上手く伝わっているのか分からず!)
消防士さん:うん‥まあ、その場は絶対に離れないで下さいね。
私:は、はい、分かりました
消防士さん:大丈夫ですか?
私:は、はい。ありがとうございました。(それ以上聞けず汗)
消防士さん:はい。では気をつけて下さいね〜!
私:あ、ありがとうございます!
ということで、今回プロにいただいたお答えは、「蓋はしても大丈夫」ということでした。
ただ、ストウブといえば普通の鍋と違って無水調理もできるほどに密閉性が高いのが特徴。
その特徴を上手く伝えられたか?というと、正直な感触としては、よく分かりません💧
やりとりを見ると明白ですが、私の説明が下手すぎですね💦
それでも、今回はっきりと分かったことをまとめると、こうなります↓
- 揚げものの最中に2~3分程度なら蓋をしても大丈夫。
- 火が鍋のなかの油に入ってしまうと危険。
- 揚げものする時には、絶対にその場を離れないように。
- 蓋をする意味は、油の温度を高温にしてカラッと揚げるということ。
この4点はよく分かりました!
ストウブ揚げもの蓋問題、知っておきたいこと
もうちょっと、他にストウブと揚げ物についての情報がないのかな〜と思って、色々と調べてみましたよ。
ストウブ専用レシピ本の揚げ物情報
ストウブ鍋を使った、料理専用のレシピ本も沢山でています。
そのなかでもランキングでいつも上位に入る人気本のひとつが「ストウブで無水調理」という本です。
このなかで、ストウブでの揚げものの際に蓋をするレシピがいくつか紹介されているのを見つけましたよ。
やはりストウブで蓋して揚げ物、大丈夫そうですね。^^
しっかりとした出版社からでている本ですし著名な料理家さんですから、信頼できそうです。
ストウブ公式メーカーのアドバイス
ではストウブのメーカーはどう考えているのでしょうか?これ、知りたいですよね!
こちらも問い合わせしてみたところ、素早く回答を頂けました。
以下、回答の概要をまとめたものです。
ストウブで蓋をしたままの揚げものは可能!
ただし、注意点が3つあるそうです。
- ①油の温度が適温まで上がったら、火力を絞る。
ストウブは蓄熱性が高いため、油が高温になると火が入る恐れがあるから。- ②油の量を多めにしない。
噴きこぼれる恐れがあるから。- ③蓋を開ける際は、熱気と水滴が油に落ちないように注意する。
以上のご回答を頂きました。
十分に上の3点にも気をつけて扱いましょう〜!
これで、ストウブ揚げものの蓋問題は解決したと言ってもいいのかな?と思ったけれど、一つここで疑問が。
①の「油の温度が上がったら火を絞る」これ、実際にどれくらいの目安で絞ればいいか分かりにくくないですか?
ということで、今度は油の温度管理について調べているので、もうちょっとだけお付き合い下さい^^
揚げ物で火を小さくするタイミングは?
今度は油のプロに確認しよう!ということで、日清オイリオさんのホームページを参考にさせてもらいました。
すると、油は火に触れなくても340度〜370度になると自然発火するとの情報が。
そこまでの高温にならなくても、316度あたりになると、火が近くにあると引火してしまうそうです。
またその前段階として、250度くらいになると煙が出ていやな臭いもしてくるとのことなので、ここまでならないように気をつけましょう。
揚げものは通常、180度くらいまでの温度で揚げることが多いですが、蓋をすると高温になりやすいんですね。
特に蓋をしている場合、あまり大きな火で長い時間加熱してしまわないように気をつけましょう。
(出典:日清オイリオHP)
【まとめ】ストウブでの揚げもので気を付けること!
ストウブで蓋をして揚げ物をするのは、大丈夫ということが分かりました。
消防の方、ストウブ公式の方、そしてストウブ専門のレシピ本を確認して、いずれもOKということだったので間違いなさそうです。^^
ただし、気を付けることはいくつかあったので、ここでまとめておきますね。
・揚げている間は絶対にその場を離れないこと。
・油の量を多めにしないこと!吹きこぼれると危険。
蓋なしで揚げても、ストウブだと美味しく仕上がることは分かっていますからね。
薄手の格安な鍋などと違って、ストウブは厚みがかなりある鋳物ホーロー製だから、熱が伝わりやすく、油の温度も均一に保ちやすいという特徴があるんですよ。
つまり、揚げものをカラッと揚げるのには元々適しているんです。
蓋をするにしても、しないにしても、上の3つを守って気をつけて揚げ物して下さいね!
油の飛んだストウブの蓋の置き場はどこだ
蓋をして揚げものをすると当然、蓋の裏は油まみれになりますよね。
で、その蓋をどこに置こう!?と迷いませんか?
そんな時、ちょっと立てる場所があれば助かりますよねー。
ということで、ストウブの重たい蓋でもOK おすすめの蓋たてを集めてみたので、確認してみて下さいね〜。
揚げ物の油の飛び散り対策
蓋をしてもしなくても、揚げ物すると必ず油が飛び散ります!
ツルっツルになるし、あとの掃除がちょっと面倒なんですよね〜。
なので、私はいつもオイルスクリーンを使っています。
これ、かなり油の飛び散りをかな〜り抑えることができるんですよ!
調理後にスクリーンを見てみると、かなり油が散っている(というか油がしたたっている状態)になっていて、これが全部まわりに散っていたかと思うと毎回ギョッとします‥💦
焼き物にも炒め物にも使えるので一押しです^^
さいごに
ストウブでの揚げものは、注意事項を守りさえすれば、蓋をしても短時間なら大丈夫ということが分かりました。
注意事項は上の章にまとめているので、ぜひよく確認してから揚げ物に挑んでくださいね。
丁寧に教えてくださった消防の方、ストウブのメーカーさん、ありがとうございました😊